マラソン視覚障害女子の世界記録保持者で、2度目の出場で初のパラ大会優勝を狙う道下美里(44)=三井住友海上、福岡県太宰府市在住=が西日本新聞のインタビューに応じた。東京パラリンピック開幕まであと100日を切る中、現在の心境や金メダルへの意気込みを示した。 (聞き手・構成=林 原弘)
-昨年12月の防府読売マラソンで2時間54分13秒の世界記録をマーク。その後の調整は。
「小さい体(身長144センチ)を生かして跳べるように、ストライドを大きくした」
-本来はピッチ走法。
「1分間に230から240くらいでかなりのピッチ数なので、増やすよりはストライドを伸ばそうと考えた」
-長さは。
「110センチくらいでレース後半は120センチ台。以前は後半に100センチを切ることもあった」
-日本代表の合宿も。
「4月末から5月初めの長野・菅平での合宿では3万メートル(トラック)で自己記録を出せた。昨年からの食生活の見直しや筋トレの継続が形になっている」
-食生活の見直しとは。
「肉、大豆、卵など違うタンパク源を一日のうちに全部取ると故障が減った。以前は鶏肉がいいと思うと、そればかり食べていた」
-年齢を重ねてもタイムを縮めている。
「周りに手本となる市民ランナーの方が多い。影響を受け、食生活の見直しやケアなどの参考にしている。超音波治療器を最近購入したが、その使い方も聞いた」
-本番は暑い上に最後に上りも。
「暑い福岡で走り込んで脚力もついた。上りもピッチを使えるので好き」
-銀メダルを獲得した2016年リオデジャネイロ・パラリンピックの開幕100日前と比べて心境の違いは。
「リオの前はスポーツも五輪・パラリンピックもあって当然だった。今回はどうなるか分からない。でも開催を信じているし、できれば喜びも大きい。当たり前の大切さを痛感している」
-東京への抱負を。
「今は他の選手のことを意識していない。この1年いろんなことがあって、仲間や応援する方の声が励みになった。走りで恩返しできるように、チーム全体で仕上げて金メダルにつなげたい」
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