日本ではすでに猫が犬を超えた。日本ペットフード協会は1994年に犬猫飼育頭数調査を開始したが、2017年に初めて猫(952万匹)が犬(892万匹)を上回った。日本では店内に「招き猫」を置くなど猫を縁起が良いものと見なし、「ドラえもん」「ハローキティ」「ジバニャン」などの猫のキャラクターも伝統的に人気がある。
特に過去10余年間は観光・映画・出版・ゲームなど全産業に猫の影響力が広がった。これによる経済効果を「ネコノミクス」と呼ぶ。安倍首相の長期不況脱出政策「アベノミクス」になぞらえた新造語だ。関西大学の宮本勝浩名誉教授は2015年の1年間に猫が関連産業に及ぼした経済効果を2兆3162億円と発表した。2013-20年の合計が約3兆円と推算される東京オリンピック(五輪)よりも大きな効果だ。
飼料など直接的な飼育関連産業だけでも1兆1020億円にのぼり、本・写真集など出版関連の売上も30億円規模だ。猫を利用した観光客誘致効果も約40億円と推定される。猫のおかげで復活した田舎の駅が有名だ。2007年に和歌山県貴志駅は猫を駅長に任命して観光地に生まれ変わり、これによる経済効果は年間11億円を超える。福岡県相島、香川県男木島、愛媛県青島など、人間より多くの猫が暮らす島は世界的な観光地になった。
猫はインターネット書店の影響で経営危機に直面した町中の本屋も救った。東京神保町の創業35年の姉川書店は2013年に猫の本専門店「にゃんこ堂」にコンセプトを変えて脚光を浴びている。2016年に建てられた大阪心斎橋の「ネコビル」もホットプレイスだ。5階建てビル全体が猫のための空間で、猫と昼寝をしたり本を読むこともでき、コワーキングスペースで猫と一緒に仕事ができるように造られている。
コンテンツでも人気だ。2020年現在、猫のモバイルゲームだけでも「Little Kitten 小さな子猫」「ねこあつめ」など329件にのぼる。2014年に登場した「ねこあつめ」はダウンロード2500万回と大ヒットし、2017年に実写映画に制作された。ドラマや映画でも大活躍している。2013年に人気俳優の北村一輝が出演したドラマ『猫侍』はシリーズで制作され、映画版も登場した。猫を媒介とした新種サービスも登場している。猫カフェを併設した結婚相談所があり、NPO法人「東京キャットガーディアン」の「しっぽ不動産」は入居時に猫をマッチングしてくれる「猫付きマンション」「猫付きシェアハウス」サービスをしている。猫と暮らしたい入居者、野良猫を助けたい賃貸事業者、野良猫保護場所を探す救護団体を媒介する。
東京大が発行する月刊誌『淡青』は2018年9月、全体を猫特集とし、各分野の教授が専攻を生かして猫に関する座談会を開いた。赤川学人文社会系研究科教授の猫ブームの解釈が興味深い。社会的に少子高齢化で家族の定義が変わり、ペットを家族と認識するようになったというが、では、なぜ猫なのか。赤川教授は「猫と飼い主の特別な関係」に注目する。愛情を与えるだけでも幸せな微妙な関係。人でなく猫との間だけでこうした条件のない片思いが成立するのが現代社会ということだ。
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