Pages

Tuesday, February 25, 2020

COVID-19の「先の見えない恐怖は」12年前に似ている - iFOREX

1月下旬以来COVID-19が世界を震撼させており、ウイルスの恐怖によって世界中の人々が経済活動を自粛するようになってきた。COVID-19の本当に怖いところはいつまで続くのか終わりが見えないところだが、このような恐怖は12~13年前にも金融市場に存在していた。

見えない恐怖で株が下落に転じた

1月下旬にCOVID-19(新型コロナウイルス)が中国で発覚してから1ヶ月ほどが経った。最初の1週間ほどは日本も含めて中国以外の国はそれほど深刻にとらえていなかったものの、圧倒的な感染力によって各国で次々と感染が広がり世界の人々はCOVID-19に恐怖するようになった。


恐ろしいのはCOVID-19の感染が発見されるとその地域では経済活動がまともにできない点だ。感染が見つかった地域ではコンサートやスポーツ大会といった人が集まるイベントが中止され、遊園地や美術館など人の集まる施設も閉鎖。


学校は休校となり企業も在宅勤務ができる社員には在宅勤務を命じている。それだけではなく町や地域ごと封鎖され、感染が広がらないよう隔離されているケースもある。そして中国では操業が止まっている工場が多く、中国からの原材料や部品がこないために他国の工場でも操業できないところが増えている。


さらに問題なのは、COVID-19の流行が「いつまで続くのか」「どこまで拡大するのか」という点が全く予想できないことだ。深刻な問題でも先が見えていれば人間はなんとか平常心を持って対処できる。しかし先が見えないとパニックに陥ることが多い。


このような「先の見えない恐怖」は、12~13年前の2007~08年にも金融市場に存在した。世界の株式市場は2003~07年まで上昇トレンドが続いてきたが、この時上昇トレンドを終わらせたのは、アメリカのサブプライムローン問題だ。


サブプライムローンとは低所得者に提供する住宅ローンのこと。それだけなら何が問題なのかと思われるかもしれないが、問題はサブプライムローンがかなり大規模に提供され、またそれを基にした金融派生商品が世界各国で取引されていたことだった。


当初は問題なかったのだが2007年夏になって、突然「返済不能な者が続出してサブプライムローンは破綻する恐れがある」との情報が流れた。そしてサブプライムローンが破綻すると、世界各国の金融機関が莫大な損失を被る恐れがある。


これが「先の見えない恐怖」となった。当時はサブプライムローンがどれだけの規模で、破綻によってどれだけの金融機関がどれだけの損失を計上するのか誰にもわからなかった。それが市場の恐怖となり、投資家は株を売り出し株価は下落トレンドに転じた。


「先の見えない恐怖」は同時に「ひょっとしてとてつもない損失かもしれない!?」という恐れでもあったが、その恐れは的中した。2008年9月にはアメリカの大手投資銀行・リーマン・ブラザーズが破綻。この破綻もサブプライムローンの損失が原因であったが、この破綻がリーマン・ショックを引き起して株価の大暴落と世界的大不況につながった。


今の金融市場では、同様にCOVID-19の経済への影響がいつまで続くのか「先の見えない恐怖」がある。この恐怖によって株の投げ売りが始まってもおかしくない。そしてCOVID-19は、金融市場関係者だけではなく世界に生きる多くの人の問題でもあり恐怖はより大きい。

Let's block ads! (Why?)



"恐怖" - Google ニュース
February 25, 2020 at 10:26PM
https://ift.tt/383n6N3

COVID-19の「先の見えない恐怖は」12年前に似ている - iFOREX
"恐怖" - Google ニュース
https://ift.tt/36pdUlB
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

No comments:

Post a Comment