羽田新ルートの飛行確認が行われる中、騒音などについて話す相沢弘保さん=川崎市川崎区で(沢田将人撮影) |
羽田空港の新たな飛行ルートについて、運航中の民間旅客機を活用した「実機飛行確認」で、川崎市側に離陸するルート直下の騒音の最大値が九四デシベルに達した。騒々しい工場の中と同程度で、東京都心を通過するルートが注目される中、川崎の住民から「こんなに音も機体も大きいとは」と困惑の声が広がっている。 (安藤淳)
羽田空港のB滑走路から、南西に向け次々と飛行機が飛び立つ。数秒後、多摩川河口の対岸にある川崎区殿町の真上約三百メートルを通過、早い時には一、二分おきに地響きのような音を立てながら通り過ぎていく。
「エンジン全開で真上を上がってくから、おなかにズン、ズン響くよ」。殿町二・三丁目町内会の相沢弘保会長(86)がこぼす。「すでに五、六軒から『こんなにうるさいの?』と苦情が来ている。燃料満タンだから墜落したらと思うとぞっとするね」と明かす。
数年前から国土交通省の説明を受け、住民の要望を伝えてきた。同省は機体が大きい長距離国際線の制限や離陸時の急上昇方式の導入、東京湾側への早期の左旋回で住宅地の騒音低減を図る案を示し、相沢さんも「空港の機能強化のために仕方ない」と考えてきた。「でも回数が多いね。これが毎日続くと思うと」
一九六〇年代から七〇年代にかけ空港周辺で相次いだ航空機事故を受け、国交省は七〇年、川崎石油コンビナート上空の飛行を原則として避けるよう通知したが、昨年末に「航空需要や社会情勢の変化」として通知を廃止した。
コンビナートに近い同区田町二・三丁目町内会の熊谷俊和会長(77)は「『テスト飛行をもっと前にやってほしい』と、何度も国交省の役人に言ってきた」と振り返る。「説明会で無関心だった人も、実際に大きい民間機が飛んでみると実感していると思う」と話す。
家の中でも飛行機のエンジン音は聞こえる。妻が園長を務める保育施設は、一部の防音工事に補助が出る見通しだが、一般の住宅は対象外だ。熊谷さんは「新ルートでは、東京都心を通過して着陸するルートばかりに注目が集まっている。少しはこちらの現状も分かってほしい」と訴えた。
<羽田空港の新ルート> 政府は経済成長のため東京五輪・パラリンピックがある2020年に訪日外国人を4000万人に増やす目標実現のため、羽田空港発着の国際便数の増加を決定。新ルートは3月29日に運用を開始し、住宅地上空では、南風時の午後3〜7時に1時間当たり最大44便が都心を、同最大20便が川崎市を飛ぶ。北風時は荒川河口から北上するルートで午前7〜11時半、午後3〜7時に1時間当たり最大23便が離陸する。実機飛行確認は3月11日までの日程で、北風、南風が吹いた場合でそれぞれ7日間程度を予定、北風時は5日に終了した。
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February 13, 2020 at 05:52AM
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羽田新ルート 離陸の川崎 最大94デシベル 住民「こんなに大きいとは…」:社会(TOKYO Web) - 東京新聞
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