麻生太郎財務相は３日夜、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う世界経済や金融市場への懸念を受けて開催された主要７カ国（Ｇ７）財務相・中央銀行総裁による電話会談後、「全ての適切な政策手段を用いるというコミットメントを再確認した」した上で、「Ｇ７でメッセージを出したことは極めて大きい」と評価した。
財務省内で記者会見した麻生財務相は「タイムリーかつ効果的な施策についてさらなる協力を行う用意があることが確認された」と指摘。「政府として世界経済の成長と金融市場の安定に万全を期すために他のＧ７諸国と連携しつつ対応する」と語った。会談には日銀の黒田東彦総裁も出席した。
麻生財務相はさらに、政策対応手段には財政政策と金融政策が含まれることを明らかにした。
ＩＨＳマークイットの田口はるみ主席エコノミストは、「まず印象として具体的に何をやるというのがない」と指摘。具体的な協調手段が取りにくい中で、「すべての国が共通した問題に共通した意識を持って闘っていく、必要であれば財政、金融の措置をとるというアナウンスをするというのが一つの目標だった」とし、金融市場への安心感を狙ったものだとの見方を示した。
その上で、「今の段階でできることは金融よりは財政側の方が大きい」と述べた一方、「金融の面では米国以外は利下げの余地がないといった状況で一緒に協調利下げということができるかというとそうではない」との考えを示した。
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March 03, 2020 at 07:44PM
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麻生財務相、共同声明「極めて意義大きい」－Ｇ７が電話会談 - ブルームバーグ
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