ここ数週間、時間の感覚がおかしくなっています。1日が1週間のように、1週間が1カ月のように感じられます。
WHOがパンデミックを宣言してからまだ数週間しか経っていませんが、もう何年も続いているように感じられます。
この時間感覚のゆがみは、極度の恐怖とストレスにさらされた際に、脳が記憶を形成する方法と関連があります。
この作用を実証する最も有名な実験は、PBSシリーズ「The Brain with David Eagleman」のライター兼ディレクターでもある、神経科学者David Eagleman氏によって行われたものです。
恐怖は時間の感覚を遅らせる?
同番組の初回でも説明されていましたが、恐怖を感じているとき、本当に時間の知覚がスローダウンするのか?という疑問に答えるために、Eagleman氏は被験者に高さ45メートルのプラットフォームから飛び降りてもらう実験を考案しました。
被験者には、落下する間、手首に装着したデジタルディスプレイを見つめてもらいます。ディスプレイには数字が切り替わりながら表示されますが、人間が認識できるスピードを少し上回る速さで切り替わりようになっています。
この実験における仮説は、「時間の知覚が実際にスローダウンしているなら、被験者は数字を読み取ることができる」というものです。
しかし実際には、被験者たちは数字を読み取ることができませんでした。
つまり、時間の知覚は極度の恐怖を感じている瞬間でも変化しないことが示されたわけです。
カギは脳の記憶の仕組みにあった
疑問の答えは、「恐怖の瞬間に脳がどのように記憶を形成し、それをどのように思い出すのか」にあるようです。
恐怖を感じると、生命を維持するために私たちの脳はギアを上げてあらゆる細部を記憶しようとします。
Eagleman氏がこちらの動画で説明しているように、そうした瞬間に時間の知覚がスローモーションになることは実際にはありません。
問題の鍵は記憶にあります。生命の危機の瞬間にいるとき、脳は周囲の情報を極端に細かく記憶します。
そして、この記憶を思い出すとき、あまりの細かさに脳が混乱し、その出来事が実際より長く続いたかのように思い込むのです。
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最近、時が経つのが遅く感じられますか? だとしたらそれは、私たちの脳が、恐怖と不安に直面したときにすべきことをしているからでしょう。
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Image: EniaB/Shutterstock.com
Source: PBS, David Eagleman, YouTube
Rachel Fairbank - Lifehacker US[原文]
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