同居する90代の母の新型コロナウイルス感染が3月末に確認された北九州市八幡西区の60代女性が、当時の心境をつづったメールを西日本新聞社北九州本社に寄せた。感染経路は思い当たらず「衝撃の事態」に当惑したという女性。電話取材に対し「母から他の人へ感染していたらと思うと心臓がバクバクし、恐怖感で震えた」と振り返った。
女性は静かな住宅街の一戸建てに母と2人で暮らしている。母は要介護3で軽度の認知症があり、外出は週2~3日のデイサービスのみ。他に接するのは、時々訪ねてくる女性の姉だけだったという。
ある日、母が自宅でぐったりと倒れ込み、具合が悪そうだったため救急車を呼び、搬送先の病院で感染が確認された。医師から母が陽性だと告げられたときには、現実感を失うほど動転した。「母の生活習慣で感染などするはずがないと思っていましたから。今でも感染経路は全く不明」。寄せたメールに「北九州市の片隅で地味に生活してても感染してしまうんだ」と書いたのは、新型コロナの感染力に驚きと恐ろしさを感じたからだという。
女性と姉も濃厚接触者とされて検査を受け、ともに陰性だった。母が通うデイサービスの関係者の検査結果が出るまでには数日かかり、不安で夜もほとんど眠れなかった。「全員が陰性と聞いて心からほっとした。体の力が抜けた」。それでもデイサービスは2週間閉鎖され「他の利用者さんから楽しみを奪い、その家族をストレスで追い込んだかと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいでした」と吐露。施設側からの「誰が感染してもおかしくない。気にしないで」との言葉に救われたという。
母の入院は続いており、女性は「母の感染で私の意識が変わり、コロナに無防備な人が気になるようになった」と話す。商業施設などでマスクをしていない人。公園で密になって遊ぶ人。お札を数えるときに指をなめる人…。ウイルスは人を選ばない。だからこそ、自己防衛の大切さを実感している。「大丈夫ですかと言いたくなる人が結構いる。感染者家族の私が言うのもおこがましいが、一人一人が最大限の注意を払い、一日でも早く終息を迎えましょう、と訴えたい」 (西山忠宏)
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April 27, 2020 at 04:00AM
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母が感染、「他人にうつしたら」 恐怖と危機意識の変化を家族が吐露 - 西日本新聞
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