中国でホンダ車を販売する東風本田は、新型「UR-V」を発売しました。日本では販売されていないUR-Vとは、どのようなモデルなのでしょうか。
ホンダの高級クーペSUV「UR-V」とは?
中国でホンダ車を製造・販売する東風本田は、フラッグシップSUV「UR-V」の新型モデルを2020年6月5日に発売しました。
UR-Vはニューミドルクラスに向けた高級SUVで、上質で贅沢な室内空間、パワフルな走行性能を備えています。
新型UR-Vは全長が31mm拡大され、ボディサイズは全長4856mm×全幅1942mm×全高1670mmです。日本で販売されているミドルサイズSUVの「CR-V」よりもひと回り大きなサイズです。
流麗なクーペスタイルのSUVで、フラッグシップにふさわしく、ラグジュアリーなデザインが特徴です。
フロントは、ブラックのフロントグリルとフライングクロームシルバークロームストリップを組み合わせて、トレンドを表現。CR-Vのデザインと似ていますが、新型UR-Vのほうがフロントグリルが大きく、より堂々とした表情を見せています。
また、ブレードタイプのフルLEDヘッドライトと、横一文字に光るLEDテールランプが目を引きます。
エレガントな内装は、リラックスできる雰囲気です。従来型から引き続き5人乗りのシートレイアウトを採用しますが、7人乗りシートと同等の広々とした空間が広がります。
さらに、大きなパノラマサンルーフが装着され、開放感がある室内を実現。まるで飛行機のファーストクラスのような快適さだといいます。
キルティング処理が施されたシートは見た目にも心地よく、インテリアカラーはベージュ、ブラウン、ブラックから選択できます。
また、リアヒーティングや3つの温度ゾーンで独立して温度調整可能なオートエアコン、アクティブノイズコントロールに加えて多くのサイレントテクノロジーを備えました。
搭載されるエンジンは、1.5リッター直噴ターボエンジン「240TURBO」と2リッター直噴ターボエンジン「370TURBO」の2種類です。
組み合わされるトランスミッションは、1.5リッターターボエンジンがCVT、2リッターターボエンジンが9速ATとなります。
なかでも、2リッターターボエンジンを搭載する「370TURBO」は、始動時の加速性能が向上。最大出力は272馬力(200kW)、最大トルクは370Nmで、0-100km/h加速は8秒を達成しています。
駆動方式は、「240TURBO」が2WD、「370TURBO」が2WDと4WDを用意しました。
「370TURBO」の4WDは、リアルタイムAWDインテリジェント4輪駆動とアダプティブダンパーシステムを搭載。車両挙動などをリアルタイムに検知し、さまざまなシーンで快適な乗り心地を提供します。
最新装備として、新型UR-Vには「Honda CONNECT 2.0」が搭載され、スマートな運転を楽しめます。さらに、空気清浄システムやキックタイプのテールゲート、ワイヤレス充電などの便利な機能も追加されました。
従来型に引き続き、新型UR-Vでも運転支援システム「ホンダセンシング」を搭載しています。「ホンダセンシング」には、ACC(アダプティブクルーズコントロール)や衝突軽減ブレーキ(CMBS)、FCW(前方車接近警報)、RWD(路外逸脱抑制機能)などが含まれます。
新型UR-Vの中国での価格は、24万6800元から32万9800元、日本円で約374万円から約500万円です。
※ ※ ※
ホンダは1998年7月に、中国で最初の合弁企業となる広州本田汽車有限公司(2009年に広汽本田汽車有限公司に社名変更)を設立し、中国での事業を開始。その後、2003年7月には、東風本田汽車有限公司(東風本田)を設立しました。
なお、今回発売された新型UR-Vは、広汽本田では「アヴァンシア」として販売されています。
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June 11, 2020 at 08:12AM
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