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Sunday, July 5, 2020

背後で堤防が切れた音 恐怖で足震える中、撮影した動画 - 朝日新聞デジタル

 熊本県を中心に大きな被害をもたらした豪雨で、広範囲な浸水の要因となったとみられる球磨(くま)川の堤防決壊が起きる直前の様子を、住民の男性が撮影していた。堤防から陸側に泥水が滝のように流れ落ち、浸水の深さが一気に上がる状況が収められている。男性は「怖くて足が震えた」と振り返った。

 国土交通省によると、球磨川では5日時点で、堤防が決壊したのが1カ所、水があふれたのが計11カ所で確認されている。決壊した地点は人吉市のJR人吉駅から西へ約4キロの球磨川右岸で、近くに住む四元竜一さん(50)が撮影した。

 四元さんは4日午前7時ごろ、決壊地点近くにあるラフティング会社の男性社長から「球磨川があふれそうだ」と連絡を受け、会社の事務所に駆けつけた。

 ボートが流されないように柱にロープで結びつける作業をしていたところ、「バシャバシャ」と水が波のように堤防に打ちつける音を聞き、午前7時18分ごろから撮影を始めた。

 この時、すでに川の水位は堤防と同じ高さになっており、茶色い水が堤防を越え、陸側に流れ込んでいた。勢いは次第に増し、10分も経たないうちに滝のような状態になった。

拡大する写真・図版球磨川の水が堤防を越え、陸側(手前)に流れ込んでいた=2020年7月4日、熊本県人吉市、四元竜一さん撮影

 「命が危ないから上に逃げよう」。社長に声を掛け、裏山にある小学校へ逃げようとしたところ、背後で「グワーン」という大きな音が響いた。「堤防が切れたのか」と思った。

 約2時間後、高台から事務所があったあたりを見下ろすと、一面泥の海になっていた。水が引いた後に戻った事務所では、泥の跡が壁の約2メートルの高さのところに残っていた。

拡大する写真・図版動画の撮影を始めた約2時間後の午前9時すぎ、一帯は泥の海になっていた=2020年7月4日、熊本県人吉市、四元竜一さん撮影

 「東日本大震災の津波で人がのまれる映像を思い出した。もう少しで逃げ遅れるところだった」(千種辰弥)

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