日本ハムからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指してきた有原航平投手(28)が交渉期限の26日(日本時間27日)、レンジャーズと2年700万ドル(約7億3500万円)前後(推定)で合意した。先発投手の補強を今オフの最優先事項に挙げるレ軍が、数年前から高く評価していた有原に白羽の矢を立て、パドレス、レッドソックスなど他球団との争奪戦の末、説得に成功した。

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地元テキサスのメディアは有原加入を好意的に伝えた。ダラス・モーニングニューズ紙は「レ軍はある程度のイニングを投げられる経験ある投手が足りない」とし「比較的安く、28歳なのでまだ伸びる可能性もある」と評価。球団公式サイトは「投手編成上でも大きい補強。若手に十分な育成期間を与えられる」と伝えた。契約金に関しては複数の報道が出ており、2年総額で600~700万ドル(約6億3000万~7億3500万円)、日本ハムへの譲渡金を含め750万ドル(約7億8800万円)と伝える記者も。譲渡金は契約金総額の20%になる。

◆有原航平(ありはら・こうへい)1992年(平4)8月11日、広島県生まれ。広陵3年時に甲子園春夏連続出場。早大ではリーグ通算62試合、19勝12敗、防御率2・72。14年ドラフト1位で日本ハム入団。15年5月15日オリックス戦でプロ初登板初勝利。同年は8勝で新人王。16年は11勝でリーグVと日本一に貢献。19年最多勝。189センチ、95キロ。右投げ右打ち。