2021年07月02日16時46分
男子シングルス２回戦でサーブを打つ錦織圭＝１日、英ウィンブルドン
１日の男子シングルス２回戦。世界ランキング５３位の錦織圭（日清食品）が７８位のジョーダン・トンプソン（オーストラリア）に接戦の末屈した。ウィンブルドンで３回戦に進めなかったのは、けがで棄権した２０１５年以来。得意のリターンが乱れ、「イップスのような感じ。ベストの試合ができなかった」と厳しい表情を見せた。
前日の１回戦は万全の内容でストレート勝ちし、四大大会で節目の１００勝目を手にした。ところが、一夜明けると別人のよう。今大会は組み合わせにも比較的恵まれ、１６強入りした先の全仏オープンと同等以上の活躍が期待されただけに、悔しさは大きい。
例年ならば準優勝の経験がある全米オープンに次の照準を絞るが、今夏は２３日開幕の東京五輪が控える。得意なハードコートのシーズンを迎え、まずは心身の切り替えが先決。米国の拠点に戻り、準備を進めるという。
前回リオデジャネイロ五輪は３位決定戦でナダル（スペイン）を撃破し、日本勢９６年ぶりの表彰台となる銅メダルに輝いた。母国開催の晴れ舞台について、「すごく意味がある」と実感を込める。３１歳が特別な場所で再び輝く姿を、多くの人が期待している。（ウィンブルドン時事） 
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