石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は今週開催する会合で供給拡大を計画通り継続するかどうか決定する際、慎重な姿勢を取る公算が大きいと、世界最大の独立系石油商社ビトル・グループはみている。新型コロナウイルスの新たな変異株の出現で26日の原油相場は急落した。
ビトルのアジア責任者マイク・ミュラー氏は、アジアや 欧州などの冬季に向けて一部の市場では需要が弱まりつつある兆候が見られると指摘。新たな変異株の影響で、今週はおそらく航空便の欠航が増えるだろうと述べた。
米国など主要石油消費国が戦略備蓄放出を発表した後、OPECプラスはすでに供給過剰への懸念を表明していた。
OPECプラス、供給拡大の見送りに傾く-コロナ変異株で原油急落
ミュラー氏はコンサルタント会社ガルフ・インテリジェンスが主催したウェビナーで「OPECプラスは慎重過ぎるぐらい慎重になっていた」が、「結果的にそれが正しかったことが証明された」と指摘。OPECプラスは「これらファンダメンタルズと冬季需要への打撃の可能性を考慮しているのだろう」と語った。
原題:
OPEC+ Likely to Be Cautious on Oil Demand at Meeting, Vitol Says(抜粋)
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