【今日のツボ教えます カーリング女子・山口剛史】組み合わせを見た時にラッキーだな、と思いました。スキップのハッセルボリ選手が率いるスウェーデンには、ロコ・ソラーレは平昌五輪の1次リーグで勝ちましたが、最近は負けが続いています。分が悪い相手と初戦で当たるのは、デメリットよりもメリットが大きいでしょう。
どのくらい曲がるのか、どのくらい滑るのか。初戦はロコも相手も、アイスの状態が分かりません。お互い完璧なショットを続けるのは難しいでしょうし、接戦の可能性が高くなります。勝てば一気に波に乗れるでしょうし、仮に負けても、得るものの方が多い試合になると思います。
初戦で鍵を握るのはシンプルなショットです。相手の石を出して自分の石をきっちり残したり、狙った石にしっかり当てたりといった、難易度としては低めのショットをいかに決められるか。シンプルなショットを積み重ねていけば勝利に近づきますし、逆にミスをすればゲームプランに狂いが生じます。
チームで最初に投げるリードの吉田夕梨花選手は、置きたいところにガードストーンを投じる安定感に注目してください。セカンドの鈴木夕湖選手は、相手の石を一気に2つはじき出すダブルテークアウトの決定率が最近、上がっています。サードの吉田知那美選手はショットだけでなく、アイスの情報を各選手に受け渡す役割も担っています。
そして、得点や失点に直結する重要なショットを任されるのが、スキップの藤沢五月選手。藤沢選手はプレッシャーがかかればかかるほど、いいショットが生まれやすい選手です。スウェーデン戦を含め、早い段階で北京のアイスになじんで、好ショットにつなげてほしいですね。(18年平昌五輪8位、SC軽井沢ク)
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