Pages

Friday, April 15, 2022

河北春秋(4/15):大動脈がつながった安心感は大きい。宮城、… - 河北新報オンライン

hitagajah.blogspot.com

 大動脈がつながった安心感は大きい。宮城、福島両県で最大震度6強を観測した先月16日の地震の影響で一部区間の運休が続いていた東北新幹線がきのう、全線で運行を再開した▼当面、列車本数は通常期の8~9割で、郡山-一ノ関は徐行運転される。東京-盛岡は通常よりも約1時間長くかかる。完全な通常ダイヤに戻るのは、来月の大型連休明けになる見込みだ▼今回の地震で、やまびこ223号(17両編成)の16両が脱線し、6人が軽いけがをした。設備の損害は150億~200億円、運転見合わせによる減収は120億円を見込んでいるという。地震が残した爪痕の大きさを思わずにはいられない▼「私たちの役割は足を守る、確保すること。『復旧させるんだ』『レールをつなぐんだ』という気持ちで現場は必死に頑張った」。東日本大震災の発生当時、JR東日本の社長だった清野智さん(仙台市出身)が、昨年の本紙インタビューで復興に至るまでの思いを明かしている。今回も、現場は同じ思いだったであろう▼新型コロナウイルス禍と自然災害で観光業界は苦境が続くが、今後に向けて少し希望が持てたのでは。東北新幹線の全線再開に合わせるかのように桜前線が北上している。穏やかな気持ちで花や新緑の季節を楽しみたい。(2022・4・15)

関連リンク

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 河北春秋(4/15):大動脈がつながった安心感は大きい。宮城、… - 河北新報オンライン )
https://ift.tt/jWziU7h

No comments:

Post a Comment