2024年1月12日。東京Zepp Haneda(TOKYO)にて、指原莉乃プロデュースのアイドルグループ、≒JOY 1st Tour「Absolute」ファイナル公演が開催された。OTOTOYでは、その昼の部の模様をレポートする。
昨年2023年を怒涛の勢いで駆け抜け、今年2024年の1月17日にはメジャー・デビューを控える≒JOY(通称ニアジョイ)。今回のライヴは、彼女たちにとって、はじめてのツアーのファイナル公演であり、さらなる飛躍のための重要なライヴでもある。会場であるZepp Haneda(TOKYO)には平日にも関わらず、多くの人々が開演前から集まっており、彼女たちの期待値の高さを感じさせた。
定刻の前、メンバーによる影ナレーションの最後には「私たち追われているんです!」「でも絶対ライヴをやります!」という言葉が伝えられた。「一体どういうことなのだろう?」と不思議がっていると、スクリーンにはニュース映像が流れ始める。そのニュースによると、反対デモを敢行した≒JOYメンバー、その後逃走中であることが報じられた。逃げるメンバーの映像をバックに、ニアジョイのロックな“Overture”が鳴り響き、ライブがスタートした。
セットリストの1曲目は、 デビュー・ミニアルバム「きっと、絶対、絶対」のリード曲“無謀人”。満を持して、メンバーが登場したのだが、彼女たちはセットの中だ。しかし、抑圧されようとも、感情剥き出しのパワフルな歌の力でそれに対抗していく。いよいよ解き放たれると、キレッキレのダンスを披露。そのロック・アティチュードを示していった。メンバーさらに、“その先はイグザルト”、“青春トレイン”(ラストアイドルカバー)、“いらない ツインテール”(=LOVEカバー)を立て続けにパフォーマンス。序盤からしっかり会場を一気に熱気に包む。
ここで、「≒JOYのメンバーがライヴを強行する」とのニュース速報が。メンバーは、そこから「≒JOYが東京に来たぞ!」「羽田!騒げー!」と客席を煽り、ニアジョイきってのキラー・チューン“超孤独ライオン”をフロアに投下。ラウドなギターと、ド派手なツーバスの高速ビートで、熱くなったフロアの熱をさらに灼熱にしていく。この曲は、曲間に挟まれる、関西弁および博多弁の強い口調のセリフが魅力ではあるが、この日はファイナル公演ということもあり、気合いも全開。ライヴならではの熱い叫びがZepp Haneda(TOKYO)に響き渡った。≒JOYのロックなスタイルは、先輩グループである、=LOVEや≠MEとも違う魅力であり、彼女たちの大きな強みであると思う。
ライヴはさらに、ラップによるメンバーの他己紹介、およびダンスと決めゼリフのコーナーへ。メンバーのラップ・スキルのさることながら、決めゼリフで一気に聴く者を沼に落とすスキルもさすがの一言だった。
こうして序盤のブロックを終えると、今度はユニットのブロックへ。まずは天野香乃愛、大信田美月、山野愛月の3人が登場。“ウルトラレアキッス”(≠MEカバー)では、先程まで見せていたカッコいいスタイルとは、ガラッと変わった激甘キュートなアイドルの姿を高速BPMに乗せて見せつけていた。続いて登場したのは逢田珠里依、小澤愛実のふたり。“真夜中マーメイド”(=LOVEカバー)をしっとりとした歌声で歌い上げる。ニアジョイは歌唱力が高いメンバーも多く、その高い表現力はこれから活動していく上で大きな力になっていくはずだ。
ユニットブロックの3番手は市原愛弓、髙橋舞、山田杏佳の3人がキュートに愛を伝える“お姉さんじゃダメですか?” (=LOVEカバー)を披露。メガネをかけた姿が非常にチャーミングで、いつもと違う姿に多くのファンが胸を撃ち抜かれていた。最後のユニットは、和の雰囲気がある衣装の、江角怜音、藤沢莉子、村山結香の3人。“知らんけど”(=LOVEカバー)で、スタンドマイクを駆使し、妖艶な姿を見せた。
ユニットのブロックを大盛り上がりで終えると、次はスクリーンにメンバー全員での会議の映像が流れる。≒JOY 1st Tour「Absolute」会議と銘打たれた、会議の内容は日替わりのカヴァー曲を決めるというもの。進行役であるリーダー小澤の長尺ジェスチャークイズにツッコミが入り、お待ちかねのカヴァー曲ブロックがスタートした。
このファイナル公演のカヴァーは、先輩グループである≠MEのカバー曲で構成。まずは1曲目“はにかみショート”のイントロが鳴り始めるやいなや、大きな歓声が会場中を包んだ。メンバーはそこからさらに、“す、好きじゃない!”、“まほろばアスタリスク”という≠MEのなかでも特にキュートでポップな曲をパフォーマンス。しっかり先輩へのリスペクトも込めながら、それぞれの個性を感じる歌声で歌い上げていく。ニアジョイはクールな一面もあるが、キュートな一面も持ったグループであることを、強く感じたカヴァー曲ブロックだった。
「箱のなかみは何だろな?」ツアー会場 グループ対抗戦のVTRを挟み、ライヴはここから後半戦。“愛を知る”(ラストアイドルカバー)、“「部活中に目が合うなって思ってたんだ」”(=LOVEカバー)、“「君と私の歌」”(=LOVEカバー)を一気に披露し、まだまだ会場を盛り上げていく。さらに、今度は“大空、ビュンと”、“スイートシックスティーン”、“今日も君の夢を見たんだ”、“笑って フラジール”といった≒JOYのオリジナル楽曲を熱唱。曲間には、センターのメンバーがそれぞれの楽曲への想いを綴り、自分の言葉で感謝を伝えていた。このツアーのセットリストは、ユニットや日替わりのブロックも含めカバー曲も多かったが、彼女たちのオリジナル楽曲が素晴らしかったことは、ここでしっかり言及しておきたい。
ライヴは、彼女たちにとってのファーストソング“≒JOY”を披露し、そして「まだまだ未熟な私たちですが、近くで見守ってください」と伝えると、本編ラストの“きっと、青い”へ。「私たち≒JOYはいつか皆さんを大きいステージに連れて行きます!」と高らかに宣言し、ステージを後にした。
メンバー全員ツアーグッズのパーカー姿で登場したアンコールは、“僕らの制服クリスマス”(=LOVEカバー)でスタート。クリスマスの時期は過ぎてしまったが、冬の寒さをメンバーがキュートな歌声で心を温めていった。そこからさらに、メンバーは、=LOVEの“ようこそ!イコラブ沼”をリメイクカバーした“ようこそ!ニアジョイ沼”を披露。2階席にも目を配りながらも、元気なパフォーマンスで観客みんなを笑顔にしていった。ライヴの最後に披露されたのは、セットリストの1曲目にも歌われた“無謀人”。2時間近く歌い踊り続けたにも関わらず、パワフルでキレのある歌とダンスで、心を熱くさせた。
こうして≒JOY 1st Tour「Absolute」ファイナル公演は幕を閉じた。2024年は彼女たちにとって、メジャーデビューというメモリアルな年になるが、それと同時に勝負の年でもある。しかし、まだまだ歴史の浅いグループではあるが、熱いパフォーマンスを見せることのできる力があることは伝わってきた。これから≒JOYは、先輩グループの背中を追いかけながら、大きな大きな存在になっていくことだろう。それは、きっと、絶対、絶対。
取材&文 : 西田健
-OvertureM1.無謀人
M2.その先はイグザルト
M3.青春トレイン
※ラストアイドルカバー曲
M4.いらない ツインテール
※=LOVEカバー曲
M5.超孤独ライオン
M6.ウルトラレアキッス
※≠MEカバー曲(天野香乃愛、大信田美月、山野愛月)
M7.真夜中マーメイド
※=LOVEカバー曲(逢田珠里依、小澤愛実)
M8.お姉さんじゃダメですか?
※=LOVEカバー曲(市原愛弓、髙橋舞、山田杏佳)
M9.知らんけど
※=LOVEカバー曲(江角怜音、藤沢莉子、村山結香)
M10.はにかみショート
※≠MEカバー曲
M11.す、好きじゃない!
※≠MEカバー曲
M12.まほろばアスタリスク
※≠MEカバー曲
M13.愛を知る
※ラストアイドルカバー曲
M14.「部活中に目が合うなって思ってたんだ」
※=LOVEカバー曲
M15.「君と私の歌」
※=LOVEカバー曲
M16.大空、ビュンと
M17.スイートシックスティーン
M18.今日も君の夢を見たんだ
M19.笑って フラジール
M20.≒JOY
M21.きっと、青い
【ENCORE】
EN1.僕らの制服クリスマス
※=LOVEカバー曲
EN2.ようこそ!ニアジョイ沼
※=LOVE「ようこそ!イコラブ沼」リメイクカバー曲
EN3.無謀人
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