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Tuesday, May 5, 2020

恐怖心さえ抱くように…最前線に立たされる医療従事者に「バス乗るな」 - SankeiBiz

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、中等症患者の専門病院となる大阪市立十三市民病院(同市淀川区)。5月初旬からの受け入れに向け準備が進められていた中、最前線に立たされる医師や看護師らが偏見や差別を受け、今も苦しんでいる。病院で働く医療従事者の一人が産経新聞の取材に応じ「感染リスクを抱えながら、命を救うためぎりぎりの状態で働いている。どうかやめてほしい」と訴えた。

 「コロナがうつるから乗るな! 扉を閉めてくれ」

 コロナ専門病院になることが決まった数日後。十三市民病院前のバス停で、病院職員がバスに乗車しようとすると、中にいた乗客がそう叫んだという。

 「わたしたちは行き場のない思いをこらえて、目の前のやるべきことと闘っている。あまりに苦しくて悲しい」

 専門病院となることは、松井一郎市長が方針を表明した4月14日の夕方、ニュースで知った。病院内では5月1日にも運営開始というロードマップが示され、不安と戸惑いを抱えながら準備に奔走する日々が始まった。

 100人以上の入院患者らを周辺病院に転院させる手続きが始まると、不安で泣き出す患者もいた。余命数カ月とされる末期がん患者にも転院による負担をかけることになり、患者に謝りながら、医師や看護師も泣いた。

 そして、現場の医療従事者を一層追いつめているのが、差別的な扱いだ。同僚から市民に暴言を吐かれたという話を聞き「ここで働いていることが周囲に知られれば、自分や家族が何かいやな目に遭うんじゃないか」と恐怖心さえ抱くようになったという。

 以前は病院の中まで運ばれていた荷物も、今は「入り口まで取りに来てほしい」と言われることも。専門病院となることが決まった当初、清掃業者は一時撤退を検討していたといい「病院のシーツや入院着を看護師が洗濯することになるのでは、と不安が広がった」という。「院内の窮状を会員制交流サイト(SNS)で訴えることは禁止されている。差別を受け精神的に限界の人もいる」。今月末での退職を選んだ職員も複数いるという。

 恐怖と悲しみ、怒りを抱えながらも、コロナで苦しむ人の命を助けるため、今は「やらざるを得ない」という心境だ。これまで感染者を治療してきた呼吸器内科の医師がリーダーとなり、感染症対策の研修も始まった。「防護服の着脱方法から教えてもらっている。絶対に院内感染を起こさないようにしたい」。決死の覚悟で学んでいる。

 神経をすり減らす日々の中、唯一の救いは、励ましの言葉や手紙だ。「大阪府民の方は(医療防護服の代替品として)雨がっぱをたくさん届けてくれた。あたたかい心に救われた。差別はやめて、応援してほしい。それだけが願いだ」

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