グロテスクな猟奇事件、怪奇現象や怪談話…...。背筋が凍るような、非日常的な恐怖体験を楽しめるホラー小説。定番や名作と呼ばれるものには、「怖いのについつい読み進めてしまう面白さ」とスリルが詰まっている。
本記事では、2020年発売の新作から、ホラー小説を読むならおさえておきたい定番、海外の名作まで、おすすめのホラー小説を紹介する。
【目次】
2020年に発売されたホラー小説
最初に紹介するのは、今年発売された作品と文庫化されたばかりのホラー小説。発売間もないうちから口コミで高い評価も得ているものが多い。特に、最初の二冊は様々なテイストのストーリーが短編で楽しめるので、長い話を読むのが苦手という方にもおすすめだ。
怖い話を集めたら 連鎖怪談/深志美由紀
怪談もののノベルアプリを開発するため、取材相手から怪奇体験談を収集することになった主人公・いつき。霊や怪談にあまり興味のなかった彼女の周囲が、様々な怪談を集めるうちに少しづつ「呪い」のシステムによって変化していく。いかにも日本的な、湿度の高いじわじわと忍び寄るような恐怖に満ちた一冊。一話ずつ独立しているが、全体的なストーリーの流れも良く、読み応えのある作品だ。
出典 公式サイト|怖い話を集めたら 連鎖怪談/深志美由紀
異形のものたち/小池真理子
「この世のものでないもの」は、いつも日常のすぐ傍に潜んでいる。寂れた歯医者、旅館の地下......そんなどこにでもあるような風景の中で"異形のものたち"と出会ってしまう恐怖を集めた短編集。ノスタルジックな文章はどこか幻想的でもあり、筆者特有のサラッとして重すぎない文体は読みやすく、ホラー小説初心者や中学生、高校生にもおすすめ。
出典 公式サイト|異形のものたち/小池真理子
凶血 公安調査官 霧坂美紅/吉田恭教
日本中を震撼させた連続老女殺害事件。逮捕された犯人が持っていた被害者の夫の遺書には、旧日本国軍が研究していた恐ろしい"ウイルス兵器"の情報が綴られていた。そして、警察を悩ませる異様な変死体。この二つが繋がる時、事態は思わぬ方向へ進んでいく。怒涛の展開で最後まで目が離せない、ミステリー要素も満載のサスペンスホラー。
出典 公式サイト|凶血 公安調査官 霧坂美紅/吉田恭教
定番のホラー小説
ここでは、普段ホラー小説を読まない人にもぜひ読んで欲しい定番の作品を集めた。映像化されたものも多いので、タイトルは聞いたことがあるというものも多いかもしれない。想像力がかきたてられる小説は、映像で見るよりも怖さを感じるはずだ。
黒い家/貴志祐介
大手保険会社の社員である若槻が、訪問した顧客の家で死体を発見したことから理不尽な保険金殺人に巻き込まれていく。特に中盤以降の怒涛の恐怖展開は鳥肌モノ。リアルな描写や現実にある地名、保険会社という舞台設定が、現実にこういう出来事があるかもしれないと思わせるのがより恐ろしい。「結局、一番怖いのは人間の狂気である」と感じさせる作品。
出典 公式サイト|黒い家/貴志祐介
リング/鈴木光司
ジャパニーズホラーブームの火付け役となり、ドラマ化や映画化されたことで有名な作品。「貞子」と言えば聞き覚えのある人も多いはず。同日同時刻に死亡した四人の少年少女。その謎を追っていった雑誌記者の浅川が辿り着いたのは、一本のビデオテープだった。ホラーとしても圧倒的だが、謎解き要素も多く、ミステリーとしても楽しめる傑作。続編の「らせん」「ループ」と合わせた三部作の一作目でもある。
出典 公式サイト|リング/鈴木光司
夜市/恒川光太郎
森の中で人知れずひっそりと開かれている夜市。そこには異世界の住人が出す不思議な店が並び、欲しいものは何でも手に入れることができるという。幼い頃夜市に迷いこんだ裕司は、弟と引き換えに野球の才能を手に入れた。そのことに罪悪感を抱き続け、弟を取り戻すために彼は再び夜市を訪れる。どこか幻想的で、懐かしい情景を思わせるファンタジーホラー。切ない読後感が胸を締め付ける作品。
出典 公式サイト|夜市/恒川光太郎
Another/綾辻行人
映画化やアニメ化もされた、本格学園ホラー。夜見山北中学三年三組に転入してきた榊原恒一は、不思議な魅力を持つクラスメイトの少女、見崎鳴に惹かれていく。そんな中、クラス委員長が凄惨な死を遂げる。そこから始まる残酷な死の連鎖の謎とは......。上下巻に分かれた長編作品で、次々と紐解かれていく事件の謎と最後に明かされるトリックが秀逸。結末を知ってから再読すると、また違った印象で楽しめる。
出典 公式サイト|Another/綾辻行人
天使の囀り /貴志祐介
アマゾンの調査隊に参加したメンバーが次々に異常な自殺を遂げる。彼らの身に一体何が起こったのか?真相を究明する被害者の恋人早苗は、衝撃的な真実に辿り着く。「天使の囀り」の恐ろしい正体とは。緻密で説得力のある文章で綴られる描写はおぞましく、静かに内面を侵食されていくような恐怖を味わえるバイオホラーの傑作。虫系のグロテスクな表現が苦手な人は注意。
出典 公式サイト|天使の囀り /貴志祐介
海外のホラー小説
海外のホラー小説にも名作は多い。日本のホラー小説に多い「呪い」や「祟り」といったじわじわと迫りくる陰湿な恐怖とはまた一味違う、圧倒的で背筋も凍るような恐怖体験を味わえる作品を紹介しよう。
シャイニング/スティーヴン・キング
アメリカのモダン・ホラー小説の巨匠、スティーブン・キングの代表作の一つ。スタンリー・キューブック監督が手掛けた映画版も有名だ。冬は雪で閉ざされる山の上のホテルに、管理人としてやってきたジャック一家。しかしそのホテルは、過去に惨劇の舞台となり、今なお亡霊がさまよう場所だった。閉鎖された環境の中で、次第に狂気に駆られていく人間の恐ろしさを描いた作品。
出典 公式サイト|シャイニング/スティーヴン・キング
キャリー/スティーヴン・キング
スティーブン・キングが発表した初の長編小説。複数回に渡って映画化されている名作だ。ある特殊な能力を持つ少女キャリー。いつも"おどおど"している彼女は、狂信的な母親や学校のいじめっ子たちから虐げられ続けていた。そしてプロムの夜、事件が起こる。一つの事象に対して、複数の証言から事実を読み取る手法で描かれた本作は、処女作とは思えないほどの完成度で、筆者の後の作品に通じる一冊となった。
出典 公式サイト|キャリー/スティーヴン・キング
黒衣の女 ある亡霊の物語/スーザン・ヒル
沼地のそばにひっそりと佇む館。亡くなった老婦人の遺産整理のため、その館に滞在することになった主人公が、次第に怪奇現象に巻き込まれていく。じわじわと迫りくる恐怖に満ちた、正統派のゴースト・ストーリー。モデルとなった20世紀初頭のイギリス地方の情景描写が素晴らしく、知らず知らずのうちに物語に引き込まれていく作品。
出典 公式サイト|黒衣の女 ある亡霊の物語/スーザン・ヒル
アメリカン・サイコ/ブレット・イーストン・エリス
舞台は1980年代のアメリカ、マンハッタン。ウォール街の投資会社に副社長として勤務するべイトマンは、夜になると異常な性癖を持った快楽殺人者に変貌する。繰り返される猟奇殺人の描写がかなり加虐的かつグロテスクでまさに恐怖そのもの。その衝撃的な内容で話題になったサイコスリラー作品。2000年に映画化もされている。
出典 公式サイト|アメリカン・サイコ/ブレット・イーストン・エリス
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文/oki
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June 02, 2020 at 05:53PM
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