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Tuesday, July 7, 2020

山陰中央新報社|第2波の到来恐怖 お客戻り始めた生花店 - 山陰中央新報

少しずつ需要が戻りつつある花束を作る小川耕司社長=松江市雑賀町、フラワーブティックブーケ
 「第2波が来た時、どこまで冷え込むか恐怖だ」

 生花店・フラワーブティックブーケ(松江市雑賀町)の小川耕司社長(34)が色鮮やかな花々を前に表情を曇らせた。

 1週間刻みで、仕入れた花の請求が来る。普段は月に100万円分の生花を仕入れるが、4月末と5月後半は請求が1万円ほどの週があった。

 「父の代から35年やっているが、あり得ない金額だ。買っても捨てるだけだったが、花がないと花屋じゃない」

 売れる見込みはなかったが、生花店の誇りとして、店頭から花を切らすことはなかった。

 5月の売り上げは前年の4割ほど。「母の日(5月10日)がなかったら、本当に厳しかった」と、肝を冷やした日々を振り返る。

 2月に改装したばかりの日野生花店(松江市北田町)は、店内のイメージを変えたことで新しい客層が来るようになった。好調な業績はつかの間で、4月以降の売り上げは前年の6割ほどに落ち込んだ。「休んで助成を受けても赤字。営業しても赤字だ」と、日野治社長(45)は資金繰りに頭を抱える。

 卒業式や入学式といった祝い事で花の需要が高まる春。新型コロナウイルスの第1波と重なり、山陰両県の花卉(かき)生産者や生花店は大きな打撃を受けた。

 「3~4件でようやく1件分だった」

 両店は冠婚葬祭の生花を扱うが、結婚式は延期に、葬儀は斎場にとどまる時間を減らす「流れ焼香」が主流になった。生花の使用量が大幅に減り、日野社長の経営を圧迫した。

 夏になり、花が暑さで傷みやすくなることから店頭販売の需要が落ち込む。ただ、6月に入り、葬儀は親族や住民を呼ぶ形式となり、需要は戻りつつある。日野社長は、花の仕入れ量を減らしているが「今は(前年比)100%に戻すために頑張りたい」と前を向く。

 フラワーブティックブーケにも客が戻り始めた。今月4日はプロポーズするという男性が、5日には祖母の誕生日を祝うという女性が花束を購入していった。オープンを先延ばしにしていた飲食店も6月に開店し、お祝いの花も出るようになった。

 「このまま状況が良くなれば、なんとか生きていけそう」と小川社長。両店ともに状況は徐々に改善しつつあるが、第2波への不安は拭えない。

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