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Thursday, July 30, 2020

軍事訓練を積み重ねた「恐怖のイルカ」、ロシアからシリアへと送り込まれた疑惑が浮上 - Esquire

 シリア西部の地中海に面した港湾都市、タルトゥースにある海軍基地。ここはロシアとシリアの間で海軍基地使用に関する合意がなされた軍港であり、ロシアが整備・補給拠点を設置・使用できる上に免責特権が付与されています。

 2018年9月から12月にかけて、この基地を撮影した衛星写真には、訓練された海洋哺乳類を収容するために使用される「囲い」が映っていました。 短期間で出現したその囲いは、「軍用のイルカを収容していた可能性が高い」と考えられています。

 「軍用イルカというのが、いるのか?」と、驚かれる方もいるかもしれません。ですが、アメリカ海軍にはすでに軍事的に利用されているイルカが存在し、これを高等生物兵器(Advanced biological weapons system)と呼んでいます。主な任務としては、ダイバーの救助および機雷の探知等。それ以前に、「ソ連(当時)とアメリカは冷戦当時、敵の仕掛けた機雷や工作員を探知する目的で訓練されたイルカを活用していた」というレポートもあります。

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 海軍アナリストのH.I.サットン氏によれば、「その囲いは、ロシアがシリアを訪れる際に潜水艦を停船するためのエリアに現れた」とのこと。

 ロシアの潜水艦は、シリアの反体制派勢力に巡航ミサイル攻撃を繰り返しています。サットン氏は、「反政府勢力による妨害工作から、潜水艦を守るために軍事的なトレーニングを積んだイルカを飼っていたのではないか?」と指摘しています。

 シリアにおけるロシアの軍事介入は、多くの紛争当事国からの反対を受けています。シリアの反アサド政権勢力は2017年12月31日、シリア西部にあるフメイミム空軍基地(2015年の軍事介入以来、ロシアの主要拠点とされてきた基地)への追撃砲攻撃をはじめとする複数の攻撃を開始しています。そこでロシア政府は、「敵の潜水工作員が港内の軍艦を攻撃することを懸念し、その対応策として特殊な訓練を積ませたイルカを配備した可能性が高い」という仮説が立てられたわけです。

 シリアで見られたこの囲いは、2018年の秋と冬に撮影された画像にのみ出現しています。なぜこのような短期間の展開になったのかは、明らかになっていません。が、サットン氏は、「あれはテストだったのではないか?」と推測を述べています。

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 2007年に発表された雑誌のレポートによると、「ロシアが訓練したイルカは敵の潜水工作員を発見し、捕獲するまでをサポートするトレーニングがなされている」とのこと。また捕獲に失敗した場合には、そのイルカは侵入者を排除(殺害)するように訓練されていると推察されています。その方法は、「くちばしで侵入者に突進するだけでなく、 ガス式の大きな皮下注射針がイルカに装着されていて、その針を活用して敵を攻撃することも可能」と考えられています。

 水中にいる人間に針を使うことになれば、おそらくそれは致命傷となるでしょう。おまけにロシアのイルカは、機雷(水中に設置されて艦船が接近、または接触したときに爆発する水中兵器)を使用して、船を攻撃する訓練も受けていると推察しているそうです。

 「ロシアがイルカを、軍事的海洋戦略のひとつとして使用しているのではないか?」とする疑念は、2019年に隣国ノルウェーでロシアのスパイと見られるシロイルカが発見されたことで広く知られることになりました。“フバルディミール”という愛称で呼ばれるこのシロイルカは実に人懐っこく、キリル文字で書かれた小型のカメラホルダーを身につけており、海底に落ちた物を回収する訓練を受けていました。

 前述のようにアメリカ海軍も、冷戦時代の1959年に「海軍海洋哺乳類プログラム」を開始しています。その本部は、カリフォルニア州サンディエゴのポイント・ロマ。そこでバンドウイルカやカリフォルニアアシカを活用し、海底に設置された地雷などの危険物捜索ができるようにトレーニングを繰り返しているとのことです。

 そして1990年代の湾岸戦争と2003年のイラク戦争において、実戦で使用されたという報告もあります。 後者イラク戦争の際には、湾岸での地雷撤去チームの一員としてイルカを動員したことが報道されていました。

  

Source / POPULAR MECHANICS
Translate / Esquire JP
この翻訳は抄訳です。

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