14日のバレンタインデーを前に、期間限定でチョコレート色の巨大なハートが出現した。その正体は「干し上げ」が行われている谷中湖。栃木、群馬、埼玉、茨城の4県にまたがる渡良瀬遊水地の南端にある人造湖だ。
面積は約4.5平方キロメートルで総貯水容量は2640万立方メートル、外周約9.2キロメートル。洪水調整や水道水の安定供給を目的に1990年に運用が始まった。当初は丸い形にする予定だったが、旧谷中村の跡を残したところ偶然にもハート形となった。
◆水質浄化のための「干し上げ」
谷中湖では水質改善のため2月上旬から3月下旬にかけて水位を下げ、湖底を一定期間乾燥させる。チョコレートのように見えるのはこのためだ。魚類や鳥類保護のため、陸地化するのは約8割。湖底に日光が差すことで、水がカビ臭くなる原因となる植物プランクトンや微生物を減少させ、水質浄化を図っている。
湖近くでハート形のオブジェなどが設置されている「道の駅かぞわたらせ」の荻原次男支配人(62)は「新型コロナウイルス感染が早く収束して、谷中湖でロマンチックな気分を味わってほしい」と話す。
ハートを貫くように見える線はサイクリングロード。割れ目ではありませんのでご安心を。(写真と文・嶋邦夫)
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