蒲島郁夫知事は4日、新型コロナウイルスの感染が熊本県内で急拡大しているとして、緊急事態宣言に準じた対策を取る「まん延防止等重点措置」の適用を政府に要請した。要請は感染第4波に見舞われた5月に続き2度目。適用されれば、県は対象区域で酒類提供の一律自粛などを求める方針で、より強力な感染防止策を打ち出す。
県が感染対策の徹底を確認した飲食業の「認証店」についても、午後9時まで営業可能な優遇措置を取りやめ、一律午後8時までの時間短縮を要請する考えだ。県は前回(5月16日~6月13日)と同じく、感染増加が著しい熊本市を対象区域とする方針。他の地域についても、状況を見て対象区域に加えるかどうか検討する。
第5波が到来した県内の感染者数は、8月3日までの1週間で539人。感染力の強いデルタ株の影響が強まり、国のステージ4(爆発的感染拡大)の目安となる437人を超えた。
県内の病床使用率は3日時点で32・1%だが、県は6日ごろステージ4の目安となる50%を上回ると推計。蒲島郁夫知事は4日の定例記者会見で「日に日に医療提供体制への負荷が大きくなっている。今年の夏は外出や、普段から一緒にいない人と会うことは控えてほしい」と県民に呼び掛けた。
県は7月27日に荒尾玉名地域の6市町、29日に熊本市の酒類提供飲食店に対し、午後9時までの時短を要請した。31日には15市町を加えて22市町へとエリアを拡大。酒を出さない店を含む全飲食店に対し、営業時間を1時間繰り上げて午後8時まで(認証店は午後9時まで)とするよう求めている。(潮崎知博)
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