宮脇敦士「医療ビッグデータから見えてくるもの」
前回に続き、医学や公衆衛生におけるビッグデータの新しい利用の潮流についてお話ししたいと思います。特に、今回は、医療において最近役割が増してきた、スマートデバイスのような情報通信機器におけるビッグデータの役割にフォーカスを合わせてみたいと思います。 私たち医師は、診療の中で、患者さんの状態を表す多くの機器を使用します。その中でも、血中酸素飽和度(SpO2)モニターや血糖の測定器などは比較的簡単に扱えて、表示される数字の解釈も容易であるため、患者さんが自ら使用してきました。このような比較的簡単に扱える医療機器を、「もっと身近に私たちの健康をチェックできる機器として扱っていこう」という流れがあります。 その際に、重要になってくるのがデータの力です。医師がいれば、出てきた結果を解釈することができるのですが、これらの情報通信機器を日常で使用する際には、必ずしも医師が判断できる状態にはないからです。 酸素飽和度のように「~%以上なら正常」など比較的判断しやすいものであればよいのですが(酸素飽和度でさえも実際には、一概に~%以上ならOKというわけではなく、もともとの数字や呼吸数、全身状態などを見て医師は判断するのですが)、例えば、心電図など簡単には評価できないものも多くあります。
からの記事と詳細 ( 脳梗塞リスク大きい「隠れ心房細動」 スマートデバイスで見つけ出す(読売新聞(ヨミドクター)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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