求人情報サイトを運営するビズヒッツ（三重県鈴鹿市）は、中途入社の男女を対象に「中途採用はつらいと思うとき」に関する意識調査を実施した。1位は「人間関係になじむまで」（190人）だった。 【画像】「中途採用はつらいと思うとき」ランキングを見る 2位は「期待が大きい」（91人）、3位は「先輩・上司が年下」（62人）となった。 1位の「人間関係になじむまで」と答えた人からは、「人間関係ができあがっていて、輪に入りづらかったとき」（33歳女性）、「職場の雰囲気になじむまでは、孤立してしまい、精神的に疲れた」（37歳男性）という声があった。また、「お昼を一緒に食べる人がいない」「休憩中や暇なときがつらかった」という回答も複数あった。 2位の「期待が大きい」と答えた人は、「同業界からの転職で中途採用となったときに、即戦力としての期待が大きくプレッシャーを感じた」（25歳男性）、「即戦力として期待されるので、追いつけないときはつらいと感じた」（31歳女性）などの声が聞かれた。また、「仕事ができて当たり前な雰囲気があり、根本的なミスが重なったときは周りの視線が冷たく感じてつらかった」という体験談もあった。 3位の「先輩・上司が年下」と答えた人からは、「とくにミスをしたときには、年下に仕事ができない人間だと思われながら働くのがつらいと感じる」（26歳女性）、「年齢が下の先輩などが仕事を教えにくそうにしているとき」（35歳男性）といったコメントが寄せられた。
中途採用のつらさを乗り越える方法・コツは？
中途採用のつらさを乗り越える方法・コツを聞いたところ、1位は「人間関係を築く」（159人）、次いで「仕事を覚える」（55人）、「積極的に質問する」（50人）と続いた。 1位の「人間関係を築く」と答えた人からは、「入社から1カ月くらいは、社内の人間関係の構築に力を入れる。多くの人と良好な人間関係を築いておくことで、後の業務のスムーズさが違う」（28歳女性）、「人間関係に早く慣れる。こちらが変に気を使って意識すると向こうも委縮してしまうので、なれなれしくない程度にフランクに接する」（38歳男性）などが聞かれた。 2位の「仕事を覚える」と答えた人は、「仕事を覚えて自分のやり方を見つけたら、楽になった」（26歳女性）などを挙げた。早く仕事を覚えるために「メモをとる」「毎朝マニュアルを読む」などの工夫をした人もいた。 3位の「積極的に質問する」と答えた人は、「変なプライドは捨てて、分からないことは素直に質問する」（28歳女性）、「迷惑をかけると思ったが、分からないことはどんどん周囲の職員に聞いた」（61歳男性）などの声があった。「自分の中で、3回までは同じ質問をしてOKというルールを作っていた」という人もいた。 中途入社のつらさのピークで最も多かった回答は「入社1～3カ月」（200人）という結果に。次いで「初日～1カ月」（166人）、「初日～6カ月」（75人）だった。2～3年後につらさのピークを迎えたという人からは、「勤続年数がものをいう会社なので、生え抜き社員との待遇差を感じてつらい」といった回答があった。 今回の調査は、中途入社の経験がある人を対象にインターネットで実施した。期間は10月9～17日、有効回答数は500人（女性277人／男性223人）。
ITmedia ビジネスオンライン
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