初日は同町高池の町民体育館で、田上智士・大会実行委員長が「少しでも古座川の自然に触れてくれる方が多くなるようにとの思いで今大会を誘致し、関係団体や地元の方々の協力で開催できた」と感謝し、開会を宣言。西前啓市町長も「今大会を機会に世界的にも貴重なオオサンショウウオを多くの人に知ってもらい、古座川の豊かな自然環境を将来に向けて守っていくきっかけになれば幸い」とあいさつした。
古座川の生物や自然環境などをテーマにした研究者による基調講演に続き、同町高池小学校5年生16人が劇「古座川オオサンショウウオ物語」を披露。子どもたちは、昨年10月に町内であった日本オオサンショウウオの会の清水善吉会長による現地調査を見学するなどして1年かけて学んだ内容を基に、自分たちで台本を作り上げた。
劇では、観客席に呼びかけながら「オオサンショウウオが卵を産む時期は」「古座川町で見つかった一番大きいのは」といった内容のクイズを出したり、調査・保護の取り組みを紹介したりし「オオサンショウウオを守っていくために川をきれいにしたいと思いました。みんなで川のごみを増やさないように心がけましょう」などと訴えた。
続いて、清水会長が「和歌山県のオオサンショウウオ」と題して講演した。生態や県内での発見事例などを紹介し、現状では和歌山は自然分布県ではないと考えられると説明。「オオサンショウウオを守るために、知ることや知ってもらうことが大切」などと呼びかけた。
体育館に隣接する町中央公民館ではオオサンショウウオのグッズが販売されたり、写真が展示されたりして多くの人でにぎわった。
2日目の午後からは、同町平井を流れる古座川の支流・平井川で現地観察会があり、約140人が参加した。清水会長は、この川に生息する個体は約60年前に兵庫県朝来市から持ち込まれたものであること、小学校の脇にある水路で管理していたが大雨で川に流されたことなど地元での言い伝えを紹介し「川の環境が良く、数が増えている」と話した。
その後、会員が事前に捕獲していたオオサンショウウオの体長や体重を測ったり、個体を識別するためのマイクロチップを埋め込んだりした。参加者は「大きい」「かわいい」などと話しながら写真や動画を撮影していた。
田上実行委員長は「たくさんの人が集まってくれてうれしい。オオサンショウウオを通して、古座川の環境の良さを知ってもらいたい」と話した。
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