辞任・更迭ループの〝泥沼内閣〟に警戒感 パーティー収入疑惑、岸田派も数千万 性急な「安倍派一掃は波紋が大きい ... - ZAKZAK

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決断を迫られる岸田首相

自民党派閥の政治資金パーティー券疑惑は、１３日の国会閉会後〝重大局面〟を迎える。東京地検特捜部が本格捜査に着手するのだ。最大派閥・安倍派（清和政策研究会）や二階派（志帥会）に加え、岸田文雄首相が先週まで会長を務めていた岸田派（宏池会）にも政治資金規正法違反の疑いが拡大した。「政治への信頼」が大きく揺らぐなか、岸田首相は、キックバック（還流）の裏金化が目立つ安倍派を閣僚や党幹部から一掃する方針だが、事件の全体像が不透明ななか、性急な人事を断行すれば「無限の辞任・更迭ドミノ」を招きかねない。後任閣僚候補の辞退情報も流れるなど、支持率が１０％台目前の「泥船内閣」への警戒感が強まっている。

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「適切なタイミングで対応したいという考えは、変わっていない」

岸田首相は１２日、人事について官邸で記者団に、こう語った。

焦点は、安倍派所属の「政務三役」（閣僚、副大臣、政務官、計１５人）や、党幹部の処遇だ。

岸田首相は当初、裏金疑惑が浮上している松野博一官房長官と西村康稔経産相に加え、疑惑を否定している鈴木淳司総務相や宮下一郎農水相など、安倍派の政務三役の全員交代を検討していた。

これに対し、衆院当選１回の政務官５人は裏金疑惑に関与しておらず、「辞めさせるのは理屈が成り立たない」（閣僚経験者）という反対論があり、政務官５人は留任する公算が大きくなった。

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