Pages

Friday, January 19, 2024

【甘口辛口】北陸出身力士の大の里、遠藤、朝乃山に対しての大きい声援と拍手が電波に乗って被災地へのエールに - サンスポ

hitagajah.blogspot.com
協会挨拶。前列中央は八角信芳理事長

■1月20日 大相撲初場所3日目、つり屋根の上に「満員御礼」の垂れ幕が掲げられる両国国技館にいた。早い時間から多くの観客が訪れ、ひいきの力士に声援を送っている。コロナ前にすっかり戻ったことを喜ぶとともに、特定の力士が土俵に上がると声援や拍手がいつにも増して大きくなることを肌で感じた。大の里、遠藤、朝乃山に対してだ。

大の里は超大物と評判の新入幕。遠藤は入幕以来の人気者で、朝乃山はコロナ禍のガイドライン違反による長期休場への同情もあって常に声援は大きい。だが、今場所はそれらの理由ばかりではない。3人とも、元日に発生した能登半島地震で大きな被害が出た北陸の出身。地元やひいきだからというだけでなく、相撲ファンの被災地への思いが声援や拍手に込められている。小欄もその思いで応援した。

地元の復興を切に願う3人にとって大きな励みとなり力となる声援は、電波に乗って北陸にも届けられ、被災者へのエールにもなる。

老人介護施設では、大相撲が行われている15日間の夕方はスタッフへの呼び出しが大幅に減るという。高齢者が体の不調を忘れるほど夢中になれるのが大相撲なのだ。

大災害の前にスポーツは無力なのか―。日本が天災に見舞われるたびに自問自答する。答えはいつも、大災害を前にスポーツは決して無力ではない。スポーツには人の心を動かす力があるのだから。

電気が復旧しテレビやインターネットで大相撲中継が見られるようなら、被災地でも多くの年配者が画面に見入り、暫しでもつらい現実を忘れてくれたらと思わずにいられない。スポーツが、避難生活で孤独や不安にさいなまれる被災者に寄り添う存在であるよう願う。(鈴木学)

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 【甘口辛口】北陸出身力士の大の里、遠藤、朝乃山に対しての大きい声援と拍手が電波に乗って被災地へのエールに - サンスポ )
https://ift.tt/2s6lyQA

No comments:

Post a Comment