新型コロナウイルスの感染拡大に金融市場が揺れ続けている。4日の米ニューヨーク株式市場では、大企業で構成するダウ工業株平均が史上2番目に大きい上げ幅の1173ドル高を記録。急激な上昇は、米大統領選に向けた民主党の候補者選びで穏健派のジョー・バイデン前副大統領が躍進したことを好感したものだったが、ウイルスの感染拡大への懸念は根強く、不安定な値動きが続いている。
ダウ平均は3日には、ウイルス感染拡大を受けた米連邦準備制度理事会（FRB）の緊急利下げにもかかわらず、785ドル安と大きく下げたばかりだった。
それが一転して4日に大きく上げたのは、米大統領選への民主党の候補者選びのヤマ場「スーパーチューズデー」で、穏健派のバイデン氏が獲得代議員数で首位に立つなど大躍進を見せたためだ。
ウォール街は、大企業に厳しい政策を掲げる左派、バーニー・サンダース上院議員のこれまでの躍進に警戒感を強めていた。同氏が掲げる公的国民皆保険の導入は、医療保険を運営する民間企業に大きな痛手になり得る。サンダース氏の当選可能性が低くなったとの受け止めから、医療保険会社などが大きく買われた。
ただ、この日の株高は、前日の…
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コロナにおびえる米市場 株急騰も「恐怖指数」なお高く - 朝日新聞
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