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Friday, May 8, 2020

迫る恐怖、見えぬ初日 夏場所中止が決定―大相撲 - 時事通信

2020年05月04日20時04分

大相撲春場所、無観客開催で初日を迎え、土俵入りする幕内力士=3月8日、エディオンアリーナ大阪

大相撲春場所、無観客開催で初日を迎え、土俵入りする幕内力士=3月8日、エディオンアリーナ大阪

 日本相撲協会は4日、大相撲夏場所(24日初日、東京・両国国技館)の中止を決めた。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、2週間延期して開催の道を探ったが、政府による緊急事態宣言延長を受けて決断。力士らは、通常の稽古さえ困難な前例のない状況で、先行きが見えない「次の場所」に備える。
 ◇買い出しも「命懸け」
 取り巻く環境は、3月に無観客で開催した春場所の時点より厳しい。収入減が重なったことで相撲協会は大きな痛手を被るが、それ以上に親方らは目の前に迫る恐怖感を訴える。高田川親方(元関脇安芸乃島)らの感染が判明。糖尿病などの慢性疾患を抱える親方も多く、「あすはわが身かもしれない」と神経をとがらせる。
 中堅の師匠は、普段食材などを購入する店舗の近隣で新型コロナの感染者が出たという。「買い出しも命懸け。怖いと思うが仕方がない」と本音を明かした。
 同じ室内で力士らが暮らす相撲部屋では、クラスター(感染者集団)発生の危険性が高い。濃厚接触となるぶつかり稽古などの自粛が通達され、力士を2班に分けて稽古の時間帯をずらすよう工夫した部屋もある。とはいえ、幕下以下の力士は大部屋での集団生活が基本。別の部屋の師匠は「寝床は一緒だから。そこまで気にすると全部変える必要があるが、それは不可能」と声を潜める。
 ◇4カ月の空白

大相撲春場所千秋楽、八角理事長(右)から賜杯を受け取る白鵬=3月22日、エディオンアリーナ大阪

大相撲春場所千秋楽、八角理事長(右)から賜杯を受け取る白鵬=3月22日、エディオンアリーナ大阪

 2011年春場所は八百長問題で中止となった。その翌場所となる5月の技量審査場所では長いインターバルを利用して体をつくる力士がいる一方、相撲勘が簡単に戻らないことや調整の難しさを実感した力士もいた。
 最短でも約4カ月続く今回の空白期間は、申し合いなどの本格的な稽古をすることが難しい。体調管理の面では前回に増して深刻だろうが、白鵬は「治療を繰り返しながら、けがが徐々に良くなりつつある」と難局をプラスに変える構えだ。
 ◇「差をつける期間」
 長い伝統を誇り、善きにつけあしきにつけ世間の注目を浴びる大相撲。夏場所は、新大関朝乃山という目玉もあって普段以上の盛り上がりが期待されていた。
 しかし、芝田山広報部長(元横綱大乃国)が「われわれの社会も世間に大きな影響を与える」と話すように、本場所開催の可否は今後も政府の方針をにらみながら判断することになる。次に控えるのは7月場所。力士からは「そのときにどんな感覚になるのか。やってみないと分からない」との声が出る。
 それでもへこたれない幕内力士もいて、四股を踏む数を倍増させたという。「今までやってきたことが、すぐになくなることはない。今、できることをやる。みんなと差をつけられる期間だと思ってやっている」

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