#開幕を待ちわびたファンへ-。19日にセ・パ両リーグが開幕。異例のシーズンのスタートダッシュを決めるのは、どこか。鍵を握る開幕ローテーションと各ポジションのスタメンを各球団担当記者が予想した。

12球団で最後に活動を再開した中で、茂木の復帰が大きい。2月中旬にコンディション不良で離脱も6月の練習試合から実戦復帰。初戦の2日DeNA戦で“復活弾”を放った。ドラ1ルーキー小深田らの台頭も著しいが、新主将が「1番遊撃」にどっかりと座る。さらに3月のオープン戦時は腰の違和感などで欠場が続いた浅村が、再開後の全練習試合で4番を務め3本塁打。ブラッシュ、ロメロの両外国人も右肩上がりに調子を上げる。島内、内田が打率4割超え。野手陣は主力、ベテラン、若手が融合し、厚みが出てきた。

一方、投手陣はブランクの影響を考慮しながら準備を進めた。開幕投手の則本昂は新フォームに着手。手応えを示している。涌井は、練習試合2戦計7回を無失点と絶好調。先発再転向の松井も力強い直球を取り戻しつつある。腰の違和感でファーム調整が続いていた岸は活動再開後から1軍合流したが、11日西武戦で2回途中47球で降板。慎重に調整を重ねている。開幕後当面は先発に負担軽減のため、球数制限を設ける見込み。昨季救援防御率リーグトップのブルペン陣がフル回転で急場をしのぐ。【楽天担当=桑原幹久】