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Saturday, January 30, 2021

桑田先輩のコーチ就任は巨人にとって大きいはず【立浪和義の超野球論】(週刊ベースボールONLINE) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース

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妥協せず磨いていた

やっかいだったシュート

 私はドラゴンズの1年目、88年から対戦があります。あのときの桑田さんは、プロ2年目の前年に15勝を挙げ、最優秀防御率、さらには沢村賞にも輝いた後でした。  マウンドの姿を見て、最初に思ったのは「体が大きくなっている」です。ウエート・トレーニングをかなりされたのだと思いますが、私が見ていた高校時代より体がひと回りもふた回りも大きくなっていて、しかも打者に威圧感を与えるフォームでした。  球も高校時代から一級品だった真っすぐのスピードが上がり、切れ、制球力、大きなカーブも健在。さらに当時はなかったスライダーも持ち球に加えていました。最初は一塁ゴロだったそうですが、正直、どの球を打ったかの記憶はあまりありません。  以後、桑田さんの引退まで何度も対戦がありました。途中から投げ始めたシュートに苦戦しましたね。私は左打者なので、正直、ほかの右投手のシュートはさほど気にならなかったのですが、桑田さんのシュートは制球もよく、自分の感覚よりバッター寄りで変化するので、球種が分かっていてもバットの先端に当ててしまうことがよくありました。どの球も制球力が素晴らしく、とにかく「追い込まれる前に」と思いながら対戦していました。  今回の就任に際し、コーチ経験のなさを不安視する声もあるようですが、そこはまったく問題ないと思います。プロのコーチというのは、アマチュア以上に経験が必要です。選手が何に悩み、どのようなアドバイスを送れば修正できるのか。桑田さんであれば、技術面だけではなく、トレーニング、心の持ちようまで、きちんと指導できると思います。  巨人の投手陣、特に若い選手は、いろいろ学ぶことが多いのではないでしょうか。 PROFILE 立浪和義/たつなみ・かずよし●1969年8月19日生まれ。大阪府出身。PL学園高からドラフト1位で88年中日入団。1年目からショートのレギュラーをつかみ新人王、ゴールデン・グラブに。その後、95年から97年とセカンド、03年にはサードでゴールデン・グラブに輝き、96年にセカンド、04年にサードでベストナインを手にしている。09年限りで引退。通算2586試合2480安打、135盗塁、打率.285。487二塁打は日本球界最多記録でもある。

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