3月26日に劇場とHBO Maxで公開される『GODZILLA VS. KONG(原題)』のクライマックスでは、レジェンダリー・モンスターバースの2頭のヘッドライナー、巨大霊長類のコングとジャイアント爬虫類のゴジラが衝突する。
しかしポスターを目にした人たちだけでなく、公開された『GODZILLA VS. KONG』の予告編を見た人たちにも、今、疑問がわき上がっている。「なぜコングはゴジラと同じサイズなのだろうか?」 この謎について考えてみよう!
まず基本的な説明として、ほかの生きものがゴジラと戦うとすると、同等の強さとパワーが必要になるということだ。コングは空を飛ばないので、ゴジラと互角に戦うにはかなりサイズアップしなければならない。
でも心配無用、このことについてはストーリーの中ですでに説明されている。初めて出てくる話ではあるものの、コングが登ったタワーを高層ビルを超える高さにして、あとづけの設定をしているのではない。今回のコングはこれまでスクリーンに登場した中で最大の大きさになる。これまでの何十作もの映画に登場するコングの高さは、25フィート(約7.5メートル)から55フィート(約17メートル)までさまざまだ。2017年の『キングコング:髑髏島の巨神』では、それまでの映画では最大の約104フィート(約32メートル)で最大のバージョンとなっていた。
その最大バージョンの大きさのコングでも、愛すべきシティクラッシャー、ゴジラのヒザの辺りにフックパンチをお見舞いできる程度にしかならない。このシリーズ最新作では、ゴジラはなんと393フィート(約120メートル)という途方もない大きさなのだ。というわけで、コングは変身(巨大化)しなければならないということになる。
ただ、髑髏島のコングを104フィートにするという選択は、少し違ったところからきている。ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督は、『キングコング:髑髏島の巨神』が公開されたとき、「『ああ、ゴジラとコングだからコングは大きいんだよね?』ってみんな言いたいだろうと思う。でも、違うんだよ。コングが大きいのは、あのそびえ立つ塔のような彼の前に立って、見上げてほしかったんだ。そのとき最初に脳が判断することは、2番目でも3番目でも4番目でも5番目でもなく、1番目は『これは神だ』っていう直感だ。それで、あの神をよく見たらどうなるだろう?」とIGNに話していた。
「だから、100フィートの大きさになったんだ。『そうだよ、あれが僕が神だと思うもののサイズだ』っていうことで。大きな類人猿ではなく、大きな生きものでもなく」
『キングコング:髑髏島の巨神』の舞台は1973年、この作品の制作者たちは「コングにはまだ成長する余地がある」と言っていた。「この映画で私たちが目にするコングは青年期です。最大級になるまでの、まだ成長過程です」と共同プロデューサーのメアリー・ペアレントは述べている。『キングコング:髑髏島の巨神』の宣伝用資料にも、コングは「霊長類の頂点」で「青年期の上種」と書かれている。
この映画の中で、第二次大戦中、30年近く髑髏島に置き去りにされた米陸軍航空部隊の中尉、ハンク・マーロウ(ジョン・C・ライリー)がその状況をジェームズ・コンラッド(トム・ヒドルストン)とメイソン・ウィーバー(ブリー・ラーソン)に説明する。「コングはこの島の神だが、地下には悪魔がいる」と彼は話している。「悪魔」とはスカル・クローラーのことだ。
「やつらは地下深くに続く穴から出てくる」と彼は言う。「コングは怒り狂ってる。爆撃がやつらを活発化させてしまったんだ。コングも現われてよかったよ。そうでなければ、助からなかっただろう。やつらが小さいうちなら、コングはなんとかできる。大きいやつの目を覚まさせないほうがいい」
「やつらはコングの家族を皆殺しにしたんだ。コングは種で最後の生き残りだが、まだ成長し続けている。だから、コングがやってくれることを願っておこう」
『キングコング: 髑髏島の巨神』と今回の『GODZILLA VS. KONG』の間はおよそ50年空いている。髑髏島の爬虫類系怪獣スマッシャーのコングが、ゴジラと(ほぼ)同じ大きさに成長していても不思議ではない。コングがゴジラに対してどれくらいの大きさになるかということについて、公式のコメントなどはまだ出ていないが、種のピークの「頂点」レベルに到達しているのは間違いなさそうだ。
2頭の主役怪獣による壮大な取っ組み合いは、2014年のリブート『GODZILLA ゴジラ』以来となる。ファンにとっては、昨年末に『GODZILLA VS. KONG』の画像が初公開されてから、早く観たくてたまらないものだろう。
からの記事と詳細 ( 『ゴジラVSコング』 なぜコングはあんなに大きいのか? - IGN JAPAN )
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