ロシアによるウクライナ侵攻は激しさを増している。事態打開の方策はあるのか。欧州の政治・経済に詳しい浜矩子・同志社大学大学院教授に聞いた。【聞き手は経済プレミア編集部・平野純一】
――ロシアのウクライナ侵攻は事態がどんどん悪化しています。
◆浜矩子さん プーチン大統領の暴挙、蛮行ですね。このような行為は人類がすでに捨て去ったのだと思っていましたが、21世紀に復活するとは驚くべきことです。
あまりに長く独裁的な権力の座にいるので、周りは良いことだけを言う人間しか残らず、正確な判断ができていないのでしょう。いずれ墓穴を掘るのかもしれませんが、その前にこのような暴挙に出て、人命がどんどん失われています。本当に許しがたいことです。
西側に開かれた窓はEU
――しかし西側も、今のところ経済制裁しか手立てがないところが歯がゆいところです。
◆ここで武力に対して武力で対抗するとなると第三次世界大戦になりかねません。経済制裁など武力以外の手段をいかに有効に使ってプーチン氏に対抗していくか、西側は必死に知恵を絞らなければなりません。
ウクライナを欧州連合(EU)に加盟させるのは一つの手だと思います。ウ…
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