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Friday, May 20, 2022

鎌田&古橋の存在は大きい…日本代表のカギは“堅い守りからのショートカウンター” スピードに可能性 - 中日新聞

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セルティック古橋(AP)

セルティック古橋(AP)

◆コラム「大塚浩雄のC級蹴球講座」

 日本サッカー協会は20日、6月の親善試合の招集メンバーを発表。欧州リーグで5得点と活躍し、優勝の原動力となった鎌田大地(25)=アイントラハト・フランクフルト=が待望の日本代表復帰を果たした。そして古橋亨梧(27)=セルティック=も昨年11月以来の招集となった。

 一方で、大迫勇也(32)=神戸=がコンディション不良で外れた。森保一監督は「これまでチームを引っ張ってきてくれた存在であり、残念ではあるが、大迫抜きで戦ったときに、チームとしてはいろんな選手にチャンスがある。チームの伸びしろを増やしていく、チーム力を上げていくという意味ではチャンスとも言える」とした。

 さらに「チーム全体をレベルアップするためにもいい機会だと思う。オプションをつくるということと、どの選手がアピールしてくれるのか楽しみ」と続けた。

 W杯まで半年、ブラジル戦を含む6月の4試合は貴重だ。特に本番でドイツ、スペインと対戦することを考えれば、6日のブラジル戦は絶好の試金石となる。間違いなく、主導権を握られる。その中で、いかに少ないチャンスを生かすか。となれば、堅い守りからのショートカウンターがカギを握る。

 その意味でも、鎌田と古橋の存在は大きい。2人に加え、三笘薫(25)、前田大然(24)=ともにセルティック=、伊東純也(29)=ヘンク=はスピード豊かな突破力を持っている。カウンターで仕留めるにはスピードは絶対条件だ。3トップにしろ、4―2―3―1にしろ、世界的強豪を相手にひと泡吹かせようと思えば、彼らのスピードを生かす戦いが、最も可能性を感じる。

 森保監督はこの日の会見で3バックについても言及。ただ、「ベースが整っていないのにオプションを増やしても力にはならない」とし、「まずはコンセプトのベースをしっかり浸透させる、その上でできれば新しいチャレンジをしたい」と話している。あくまでベースは4―3―3。遠藤、田中碧、守田という中盤3人の強固な守備力を軸に戦うことになる。

 あとは3トップの組み合わせ。伊東、南野と大迫に近い上田、または違うタイプの古橋の3人でスタートし、相手の動きが落ちる後半にスピードスターたちをどんどん投入する。疲労が蓄積したところで前田、鎌田、三笘が出てくれば、守っている方は相当しんどい。

 手数をかければかけるほど、相手は守りやすい。ボールを奪ったら、1本か2本のパスでフィニッシュ…が理想だ。ただし、そのためには前半を無失点でしのがなければならない。森保監督が188センチの大型DF伊藤洋輝(23)=シュツットガルト=を初招集したのも、CBの層をさらに厚くする狙いだろう。若いだけに半年で大化けする可能性は十分にある。

 いかにしてドイツ、スペイン相手に勝ち点3以上を奪うか。このグループを突破すれば、世界の日本を見る目が変わる。森保ジャパンの大冒険が、いよいよ幕を開ける。

 ◆大塚浩雄 東京中日スポーツ編集委員。ドーハの悲劇、94年W杯米国大会、98年W杯フランス大会を現地取材。その後はデスクワークをこなしながら日本代表を追い続け、ついには原稿のネタ作りのため?指導者C級ライセンス取得。40数年前、高校サッカー選手権ベスト16(1回戦突破)。

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