習近平国家主席は香港返還25年式典の演説で、香港に高度の自治を保障した「一国二制度」について「良い制度で変える理由は全くなく、長期的に堅持すべきだ」と強調した。これは習政権下で一国二制度が、政権にとって使い勝手の良いものに変質したことを意味する。香港の自治後退を懸念する西側諸国との認識の隔たりは大きい。
1997年に香港の主権を英国が中国に返還するにあたり、社会主義の中国に資本主義を併存させる制度として一国二制度が導入された。香港が返還後50年間、社会・経済制度を維持し、高度の自治権を享受することが、84年の「中英共同声明」で約束された。
ただ、習政権は一国二制度において「一国」に力点を置く。習氏は演説で「『一国』が確固たるものになるほど、『二制度』の利点がはっきりする」と主張。さらに「中国共産党の指導は中国の特色ある社会主義制度の特徴であり、(香港住民は)国家の根本制度を尊重、守ることを自覚しなければならない」と述べた。2019年の大規模デモのような、政府や党に反発する動きを認めないとクギを刺した形だ。
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