2022/07/13 02:29 ウェザーニュース
日本時間の7月13日(水)1時58分頃、海外で地震がありました。震源地は北米東部(デービス海峡)で、地震の規模(マグニチュード)は5.2と推定されます。
※震源は米国地質調査所国立地震情報センター(USGS, NEIC)による。
米国津波警報センター(NTWC)によると、この地震による津波の心配はありません。
バヌアツなどで津波を観測
この地震により、震源近傍では最大で0.04mの海面変動が観測されました。
観測された津波の高さ(3時28分 PTWC発表)
0.78m バヌアツ タンナ島
0.75m ニュージーランド グレートバリア島
0.48m 豪領ノーフォーク島 キングストン
0.29m 仏領ニューカレドニア ウワンヌ
震源近傍で津波の可能性
津波が発生した場合、到達までにかかる時間 米国海洋大気庁Webサイトより
太平洋津波警報センター(PTWC)によると、以下の国や地域では0.3m〜1mの津波襲来のおそれがあります。
日本の沿岸では津波被害の心配なし
気象庁によると、国内で若干の海面変動が予想される沿岸は次のとおりです。
震源近傍では“日本での震度5”程度の揺れか
米国地質調査所国立地震情報センター(USGS, NEIC)によると、震源近傍では最大で改正メルカリ震度階級のⅦ程度の揺れが襲った模様です。
厳密な比較はできないものの、日本の気象庁震度階級に換算すると震度5程度に相当する揺れとみられます。
カナダとグリーンランドの中間 大きい地震は珍しい地域
世界的に見ると北米東部は比較的地震の少ない地域といえます。
カナダとグリーンランドの中間にあるデービス海峡周辺では、1969年にM5.0の地震が発生した記録がありますが、近年ではマグニチュード5以上の地震は発生の記録がありません。地震の規模は精査の結果次第で変わる可能性がありますが、もし速報値通りであればやや珍しい規模の地震といえそうです。
地震の発震機構は、南西—北東方向に圧力軸をもつ逆断層型の地震とみられます。
なお、震源周辺には陸地はないため、揺れによる被害はないものと考えられます。
参考資料など
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