笑顔で練習に向かうダルビッシュ
◇１４日 侍ジャパン全体練習（東京ドーム）
侍ジャパンのダルビッシュ有投手（３６）＝パドレス＝が１４日、東京ドームでの全体練習後に会見した。休養日の１３日にチームメートの数人とラーメン屋を訪れたことに話題が及んだ。「米国で日本にあるような本格的なラーメン屋がないので、日本で一度行きたいなと。一人で行くのも何なので、声をかけて何人か来てくれた」と明かした。
交流のある箕輪厚介さんがオーナーの「ラーメン箕輪屋」を訪問。宇田川や宮城らを連れて、ラーメンを食した。積極的に若手選手と接するダルビッシュは「一緒にリラックスできるし、関係も深まるし、思い出になる。自分にとって大きい」。「ラーメンコミュ」でさらに一体感を強めた。
１４日はブルペンで投球練習をした。一発勝負の準々決勝のイタリア戦で、ダルビッシュは先発の大谷翔平選手の後を託されることが予想される。イタリア戦に向け、「全体的に調子がいい選手が多く、すごくまとまっている印象。自分でも（選手のプレー）を少し見ているが、今日からミーティングもあるのでまた見たい」。メジャーでも対戦相手をとことん勉強（分析）することで知られる３６歳。相手チームを丸裸にして大一番に臨むだろう。
１０日の韓国戦で先発し、試合後「こういう機会は最後かもしれないと思って投げた」と話した。この日の会見でその言葉の真意について「年齢的な部分も含めて、実力も３、４年後はけががあるかもしれないし、どうなっているか分からないので」と説明した。もしかしたら、１６日が日本での最後の勇姿になるかもしれない。円熟味を増し、人間としても大きくなった右腕は、ファンのため、チームのために全力で腕を振る。
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