40代後半の女性に訪れる更年期は、閉経前後の約10年にわたり心身にさまざまな影響を及ぼす。自覚症状のない人もいれば、症状がある人の間でも個人差が大きいため、1人でつらさを我慢している例が少なくないという。「なんとなく不調」の段階で、婦人科を受診するのは少々ハードルが高いと感じる人もいそうだ。更年期世代に特有の女性ホルモンの乱れを整え、ＱＯＬ（生活の質）を高める手段としてホルモン補充療法（ＨＲＴ）がある。（デジタル編集部・内田洋子）
朝起きて「手指がギシギシ…、何なの？」
秋田市の女性（53）が不調を最初に自覚したのは4年前、49歳の頃だ。朝起きて布団から出ようとするが、両手の指先に力が入らない。「体を起こすために布団をはぐ」という簡単な動きができず、手が「ギシギシ」する感覚。
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