熊本県天草市御所浦町に市が整備中の「市立御所浦恐竜の島博物館」で16日、地元の御所浦小と御所浦中の児童生徒計98人が、大型肉食恐竜ティラノサウルスの複製骨格が組み立てられる様子を見学した。
博物館は市立御所浦白亜紀資料館を拡充して建て替え、来年3月20日に開館予定。建物はほぼ出来上がり、現在は内装や展示の準備を進めている。
見学会は、市が地元の子どもたちの関心を高めようと企画。子どもたちは学芸員の案内で吹き抜けの展示フロアに入ると、専門業者が全長13メートルある複製骨格の尾や頭の部分を、足場に乗って慎重に組み立てる様子を見つめていた。
複製骨格は計14体並べる計画。御所浦小1年の女子児童は「とっても大きくてすごかった」と笑顔。同3年の女子生徒は「出来上がって全部並んだところを見たい」と楽しみにしていた。
新博物館は、御所浦町で見つかった国内最大級の大型肉食恐竜の歯や九州初となる恐竜の足跡の化石など、約2千点を展示する。（平井智子）
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