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Thursday, December 14, 2023

モササウルス類新種の化石、ついた名前は「和歌山産の大きい翼」…鋭い歯・肉食性の「海の王者」 - 読売新聞オンライン

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 和歌山県有田川町で発見された大型海生 爬虫はちゅう 類・モササウルス類の化石は新種――。大きな脚ヒレが特徴で、ギリシャ語などで「和歌山産の大きい翼」を意味する「メガプテリギウス・ワカヤマエンシス」と名付けられた。通称はワカヤマソウリュウ(和歌山滄竜)だ。成果を13日に発表した県立自然博物館(海南市)などの研究チームは「和歌山は『化石王国』と言っても過言ではない。広く知ってもらいたい」と語った。(古賀愛子)

 モササウルス類は鋭い歯を持ち、肉食性だったと考えられている。体長10メートルを超える大型もおり、恐竜が隆盛を誇っていた白亜紀に「海の王者」として君臨していたとされる。「ソウリュウ」と呼ばれることもある。

 同町の 鳥屋城とやじょう 山の白亜紀後期(約7200万年前)の地層から2006年に一部が発見され、その後の発掘調査などで尾を除くほぼ全身の骨格が確認された。アジア・北西太平洋地域で、モササウルス類の全身骨格化石が見つかったのは初めてだった。

 他の化石に比べ、異様に大きな脚ヒレを持つのが特徴。長さは頭骨よりも長いという。これまでモササウルス類は尾ビレを振ることによって推進力を得ていたと考えられていたが、新種は前脚のヒレがその役割を果たし、後ろ脚のヒレはバランス取りなどに使われていた可能性がある。

 また、椎骨の状況からはイルカのような背ビレが付いていた可能性が推定されるほか、物を立体的にとらえる両眼視ができていた可能性もあるという。

 同博物館でこの日、記者会見が行われた。同博物館の小原正顕・学芸課長や米シンシナティ大の小西卓哉・教育准教授ら研究チームのメンバーが出席、化石の特徴や学術的な意義などを説明した。

 発見から17年間にわたって研究に関わってきた小原課長は「和歌山で発見された化石が世界的レベルで重要だと分かりうれしい。この発見によって和歌山に化石という魅力が加わった」と喜んだ。ワカヤマソウリュウという通称については「和歌山の名前を知り、親しみを持ってほしいという意味を込めた」と話した。

 06年にこの化石を発見した北九州市立自然史・歴史博物館学芸員の御前明洋さん(44)は有田市出身。小学6年の頃から化石の発掘を続け、大学院生の時にこの化石を見つけた。御前さんは「子どもの頃から通った山での発見で感慨深い。発掘やクリーニングなどを通して、ここまで明らかにしてもらったことに感謝している」と話した。

 化石のレプリカを展示している県立自然博物館は多くの人に見てもらうため、実物の公開を検討している。

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