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Thursday, June 29, 2023

ユーロ圏のインフレ賃金より企業利益の寄与大きいECB - ロイター (Reuters Japan)

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 ECBは29日に発表した論文で、ユーロ圏の企業の収益性を示すGDPデフレーターが第1・四半期に過去最高を記録したと指摘し、利益率の低下がさらに遅れインフレ圧力が続いているとの見解を示した。写真は2018年4月、フランクフルトのECB本部前で撮影(2023年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[29日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は29日に発表した論文で、ユーロ圏の企業の収益性を示す域内総生産(GDP)デフレーターが第1・四半期に過去最高を記録したと指摘し、利益率の低下がさらに遅れインフレ圧力が続いているとの見解を示した。

ECBはインフレ圧力の原因として賃金の急速な上昇を指摘することが多いが、過去の平均の4倍となった第1・四半期のGDPデフレーターの伸び率は、大部分が賃金ではなく企業利益が要因だった。

「2023年第1・四半期のユーロ圏GDPデフレーターの伸び率は6.2%と前四半期の5.7%からへ拡大し、過去最高を記録した。21年第2・四半期は0.6%だった」と指摘。

「過去3四半期は特に単位利益の寄与が大きく、GDPデフレーターの伸び率の約60%を占めている」と分析した。

利ざやの縮小はまだ明確になっていないがいずれ縮小し、企業は労働者の賃上げ要求の一部を吸収し、その結果ECBの利上げ圧力が低下するとの見解を改めて示した。

「(新型コロナウイルスの流行に関連した)繰越需要が解消され、供給のボトルネックが緩和し、金融引き締めの影響が強まることで、企業は大幅な賃金上昇とそれに伴う単位労働コストの上昇を単位利益で吸収する圧力が強まるはずだ」と予想した。

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